配合成分表(全成分表示) 参考資料(成分解説)

あ行

成分名 説明

アスコルビン酸Na

水溶性ビタミンCといわれ、強い抗酸化作用があるのでしみ・そばかす・日焼け・雪焼け防止など、肌の美白保持に効果がある。

アロエベラエキス−1

アロエの葉から抽出したエキスで昔から薬用として胃腸薬、やけど、切り傷などに使われてきた。化粧品に配合すると保湿作用、消炎作用の効果とともに紫外線吸収効果も期待できる。

アラントイン

コンフリー(薬草)より抽出。細胞増殖作用があり、表皮組織を形成し、創傷を治療する働きがあるため皮膚科でもやけどの手当てなどに使われる。化粧品では肌アレを防ぎ、滑らかな肌に整えるために使われる。

オウゴンエキス

シソ科の植物コガネヤナギの根(オウゴン)から抽出したエキスで抗炎症作用、抗アレルギー作用、チロシナーゼ阻害作用などの効果がある。また、紫外線吸収作用、フリーラジカル消去作用も期待できる。

オウバクエキス

オウバクの樹皮から抽出のエキスで昔から生薬として打ち身、ねんざ用に使われている。化粧品に配合すると消炎作用、収斂作用、抗菌作用、抗アレルギー作用、チロシナーゼ阻害作用などの効果がある。

オタネニンジンエキス

薬用のオタネニンジンの根から抽出のエキスで薬用として強壮、健胃薬として使われている。化粧品に配合すると代謝促進作用、血行促進作用があり、肌アレ、小ジワ、ニキビ、脱毛、フケ防止等に効果がある。

オトギリソウエキス

オトギリソウの花または全草から抽出のエキスで日焼け予防や収斂作用、消炎作用がある。

オリザノール

米ぬか油、胚芽油から得られる物質で、皮膚表面の血行を良くし、肌アレ、小ジワ、ニキビなどに効果がある。配合量の上限が定められている。

か行

成分名 説明

海塩

ブルターニュの海水を凍結乾燥させたもので、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等多数の微量イオン成分が皮膚細胞にエネルギーを与える。化粧品に配合すると保湿作用、脂肪代謝促進作用、体表水分バランス調整等に効果がある。

カオリン

天然に産出する含水ケイ酸アルミニウムで花こう岩の砕片が堆積して風化し、かつ炭酸ガスを吸収して変化したもの。白色顔料の一種で皮膚に対するつきをよくし、タルクの光沢を抑える働きもある。

加水分解酵母エキス

酵母から抽出したエキスで各種アミノ酸、ビタミン、核酸関連物質、ミネラル、有機酸、たんぱく質、糖質、脂質等の成分が含まれ、保湿作用、細胞賦活作用がある。

加水分解エラスチン

エラスチン(コラーゲンと同じ繊維状たんぱく質で真皮などの結合組織中の弾力繊維構成成分)の加水分解物で、肌のたるみ、シワの防止に効果がある。

加水分解ケラチン

ケラチンは表皮の角質層や毛髪、爪などに含まれるたんぱく質であり、含硫アミノ酸であるシスチンが多量に含まれている。皮膚や毛髪に対する親和性が良いので、保湿性に優れた保護膜を付与するコンディショニング剤として使われる。

加水分解卵白

ニワトリの卵白を酵素で加水分解して得られるもので、ヒアルロン酸の合成を促す働きがある。エムディ化粧品では従来HPF-Eと呼んでいたもので、線維芽細胞のヒアルロン酸合成を促す働きがあり、保湿作用に優れ、肌荒れを防ぎ、肌にハリを与え柔軟な肌を保つ効果がある。

カッコンエキス

クズの乾燥根から得られるエキスで保湿作用、美白作用等を主な目的で配合されるが、高いコラーゲン合成促進作用が注目、シワ・たるみの改善にも有効とされる。

褐藻エキス

褐藻類、紅藻類、緑藻類などの全藻から、メカブを抽出したエキスでアミノ酸や糖質を多く含んでいる。肌にハリを与え、若々しい肌を保ち、肌をなめらかにする効果がある。

カミツレエキス カミツレの花から抽出して得られるエキスで、保湿作用、消炎作用、収斂作用、血行促進作用などの効果がある。
カロットエキス ナニンジンの根に落花生油またはダイズ油を加えて抽出したものであり、美肌・整肌作用、皮膚代謝促進作用、保湿作用、紫外線吸収作用などの効果がある。
甘草フラボノイド 甘草の根又は根茎から抽出して得られるエキスで、この中に多くのフラボノイドが含まれており、美白作用、紫外線吸収作用、活性酸素消去作用などの効果がある。
キダチアロエエキスー1 キダチアロエからヒアルロン酸産生促進効果の高い成分だけを精製して抽出したエキスで、真皮の保水力を飛躍的に高めることが可能である。皮膚の乾燥を防ぎ、肌に柔軟性を与える。
グリチルリチン酸2K 甘草の根または茎から抽出して得られたグリチルリチンの誘導体。解毒作用、抗アレルギー作用、抗消化性潰瘍作用が認められ皮膚科の領域に多く使われている。強力な消炎効果があり、肌荒れ予防やニキビの予防や悪化を防ぐ目的で化粧品に配合される。
グリチルレチン酸ステアリル 甘草の根又は茎から抽出し精製したグリチルレチン酸をさらに酸で分解、エステル化したもの。抗炎症作用、抗アレルギー作用、細菌発育防止作用がある。
クロレラエキス クロレラを熱水で抽出して得られたエキスで、たんぱく質をはじめβ−カロチン、ビタミンB群、ミネラル、必須アミノ酸などが豊富に含まれている。保湿作用や皮膚細胞を活性化させる働きがある。
ケープアロエエキス ケープアロエの葉から抽出したエキスで昔からやけど、きり傷、すり傷の薬として使われている。
化粧品では肌アレを防ぎ、肌を柔軟にする目的で使われる。又、紫外線吸収効果のある成分も含まれている。
コーン油 トウモロコシの胚芽から得られる精製油で、主成分はリノール酸、オレイン酸、パルミチン酸である。肌をなめらかにする作用、製品の伸びを良くする作用がある。
酵母培養液 酵母の培養上澄み液を無菌的にろ過精製して得たもので、各種アミノ酸、有機酸、水溶性多糖類、たんぱく質などを含有している。優れた保湿性があり、皮膚のNMF成分を補給し、皮膚の新陳代謝を活発にする効果がある。
コムギ胚芽油 小麦胚芽を圧搾または抽出して得られる油脂でリノール酸、オレイン酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸が多く、他にビタミンE(トコフェロール)を含んでいる。皮膚機能を円滑にし、毛細血管の活動を活発にし、皮膚細胞を若返らせる効果がある。ビタミンEが含まれていることから酸化防止の効果もある。
コメ胚芽油 イネの種子から得られる米ヌカを原料として得られる油脂で、オリザノール、ビタミンA、Eを含んでいる。日焼け防止作用、保湿作用、血行促進作用、消炎作用がある。
コンフリーエキス コンフリーの葉をブチレングリコール溶液にて浸漬して得られるエキスで、コムソリジン、アラントイン、ロスマリン酸、パントテン酸、タンニン、ビタミン類、ニコチン酸、ミネラル類などの成分が含まれている。成分中に含まれているアラントインは抗アレルギー作用、細胞増殖作用等の薬理効果がある。化粧品に配合すると保湿作用、収斂作用などの効果がある。

さ行

成分名 説明

サクシニルアテロコラーゲン

皮膚の真皮に存在している結合組織のたんぱく質の一種で、皮膚に対する親和性が良く、皮膚上に被膜を形成し皮膚を保護する。又、高いモイスチャー効果で肌にうるおいと柔軟性を与える。

酸化ジルコニウム 鉱石を分解して得た酸塩化ジルコニウムの結晶にアンモニア水を加え、水酸化ジルコニウムとし、乾燥粉砕して得られもので、ファンデーション類に白色顔料として使われる。紫外線だけでなく赤外線も散乱させる効果がある。
酸化チタン イルメナイト鉱を原料として、酸処理後に抽出を行い化学処理して製造される白色顔料である。被覆力に優れていることから紫外線防止効果が高い。
シイタケエキス シイタケの乾燥物から抽出して得られるエキスで、アミノ酸、βーグルカン、ビタミンB、Cなどを含んでおり、保湿作用、美白作用などに効果がある。
シコンエキス ムラサキの根から抽出して得られるエキスで、シコン(紫根)は肉芽増殖を促進する効果、創傷の治癒促進効果、高い抗菌性、抗炎症性効果があることから外用薬に使われている。化粧品では肌アレやニキビの予防などの目的で使われる。
シナノキエキス ボダイジュの花または葉から抽出して得られるエキスで、粘液質、タンニン、フラボノイドなどを含有し、保湿作用、収斂作用、消炎作用、血行促進作用がある。(別名コモンライムエキストラクト)
シャクヤクエキス シャクヤクの根から抽出したエキスで、薬用としては筋肉のケイレン、冷え性や月経不順などの婦人病の目的で使用される。化粧品に配合すると抗炎症作用、血行促進作用などの効果がある。
水溶性コラーゲン 可溶性コラーゲンとも呼び、生態組織内でその分子が自由に入れ替わることのできる交差結合(分子間架橋)を起こしていないコラーゲンで、皮膚に保水性、弾力性を与え皮膚の老化を防止する効果がある。
スクワラン アイザメなどの深海ザメの肝油から得られるスクワレンに水素添加して得るもので、無色透明の油である。皮膚に対する親和性が良く、潤滑性、浸透性、保護性に優れ、肌をしっとり滑らかにする効果がある。
セージエキス セージ(サルビアとも呼ばれる)の全草から抽出され薬として、またハーブティにも使用されている。化粧品に配合すると抗菌作用、収斂作用、血行促進作用、抗炎症作用などの効果がある。

た行

成分名 説明

ダイズ油

大豆の種子から得られる油脂で、リノール酸を50%前後含み、必須脂肪酸として人体にとって不可欠の栄養素である。皮膚表面に対する刺激を緩和、保護し乾燥を防ぐ効果がある。

ツバキ油 ツバキの種子から採取される油脂で日本では昔から髪油として重宝されてきた。オレイン酸が主成分のため良質の石鹸原料として使われるほか、酸化しにくく皮膚に対してエモリエントな感触を与えるので、スキンケア商品にも用いられる。
DNA−K
魚類の精巣から抽出して得られる。このカリウム塩がデオキシリボ核酸カリウムである。化粧品では保湿効果、皮脂分泌コントロール、細胞賦活作用を目的として使われる。
トウキンセンカエキス
トウキンセンカの花から抽出して得られ、カロチノイド、サポニン、トリテルペノイド、フラボノイドを含み消炎作用、鎮痛作用、清浄作用がある。化粧品に配合すると肌にうるおいを与え、しっとりとさせる効果がある。

は行

成分名 説明

ハチミツ

ミツバチの巣の蜜を採取したもので各種糖分、ビタミン類、ミネラル、アミノ酸、酵素類を含んでいる。化粧品に配合すると皮膚を滑らかにし、乾燥を防ぐ効果がある。

ヒアルロン酸Na
ニワトリのトサカから蛋白分解酵素で加水分解したり、弱アルカリで抽出して得られる。真皮中の水分結合に重要な働きをもつ成分で、保水性や浸透性に優れ、皮膚にハリを与え滑らかにする効果がある。
ビタミンA油

タラ、マグロ、メヌケなどの魚類の肝臓および幽門垂から得た脂肪油で肌荒れ、ニキビ、吹き出物を防ぐ効果がある。
ヒノキチオール

ヒノキ油、ヒバ油、ウェスタンレッドセダー油などの中に存在する。化粧品に配合すると殺菌作用、美白作用などの効果がある。又、毛髪発育、発生促進などの作用もあり頭髪商品にも使われる。
プラセンタエキス
豚などの動物胎盤を、血液を取り除ききれいにし、新鮮な状態で凍結させて保存したものを、無菌的に抽出・精製したエキスで、多種ビタミン類、アミノ酸類、ミネラル類などが含まれる。これらの成分は保湿作用、皮膚細胞の活性作用、色素沈着の防止、シワの予防などの効果がある。
ホエイタンパク
牛乳の清乳から抽出したたんぱく質で、エムディ化粧品では従来WCPリキッドと呼んでいた。線維芽細胞のコラーゲン合成を促す働きがあり、肌にハリを与え、しっとりさせる効果がある。
ホホバ油
カン木(米国南部、メキシコ北部の乾燥地帯に自生)の種子から得られる油。皮膚に柔軟性、滑沢性、エモリエント性を与え、ハリと潤いのあるつややかの肌を保つ効果がある。又、皮脂の過剰な分泌を抑える働きもありニキビの予防にも効果がある。

ま行

成分名 説明

マイカ

天然の造岩鉱物の一つで、花こう岩、雲母片岩、片麻岩に含まれ、板状の雲母パウダーのことである。化粧品では白色顔料、パール効果剤などの目的で使用される。

や行

成分名 説明

ヤグルマギクエキス

ヤグルマギクの花から抽出して得られ、薬用としては気管支炎、咳止め、目の炎症等の治療に使われている。化粧品に配合すると、消炎作用、保護作用、収斂作用があることから、肌荒れを防ぎ、清涼感を与え、肌を滑らかにする効果がある。

ユキノシタエキス
ユキノシタの全草から抽出して得られ、薬用としても使われるが、化粧品に配合すると抗菌作用、消炎作用に効果がある。

ら行

成分名 説明

ラクトフェリン


牛乳に含まれる生理活性物質であり、高い抗酸化能と皮膚本来の防御機能を高める働きをもっている。化粧品に配合すると皮膚の保護作用や肌を滑らかに保つ働きがある。

レシチン

大豆から抽出したリン脂質で天然の乳化剤として、又保湿剤、リポソーム化剤として幅広い分野に使用される。
レモンエキス
レモンの果実を浸出し又は圧搾して得られる果汁を濃縮後、濃グリセリンを加えたものである。クエン酸、ビタミンA・B・C・Pなどの成分を含み収斂作用、保湿作用、細胞賦活作用があり、皮脂の分泌を調整し、すっきりと肌を引きしめる効果がある。
ローズマリーエキス
ローズマリー(別名マンネンロウ)の葉又は花から抽出して得る。薬用として昔から強壮剤、健胃剤、鎮静剤、うがい薬、洗浄液等に使われている。化粧品に配合すると、血行促進作用や抗酸化作用があることから老化予防として肌にハリを与え、若々しい肌を保つ効果がある。
ローマカミツレエキス
ローマカミツレの花から抽出して得られるエキスで、薬用としては抗神経痛剤、健胃剤、解熱剤、強心剤、消毒剤などに使われている。化粧品に配合すると抗炎症作用、皮膚代謝促進作用、抗菌作用などの効果がある。